就労支援のＡ型とＢ型（前編）

やぁ局員くん。今日もご機嫌だね。

ほほう。どんな内容ですか？

なるほど。では「障害者就労支援」について簡単に説明しましょうか。

はいわかりました。

まず、障害者就労支援というのは障害のある方等を対象に２００６年（平成１８年）の４月１日から施行された「障害者自立支援法（現在は障害者総合支援法）」を根拠法とした支援制度のひとつです。詳細は割愛しますが、こちらの制度のうち「訓練等給付費」にもとづいて、はたらくために必要な訓練を行うことを目標のひとつとして位置付けられた訓練事業です。

そうです。この「就労支援」という訓練事業は「就労移行支援」と「就労継続支援」というものに分かれていて、こちらの就労継続支援は「Ａ型事業」と「Ｂ型事業」に分かれています。

そうです。ざっくりとした説明になりますが、Ａ型の場合は就労支援事業を運営する事業者と「労働契約」を取り交わす「雇用型」となりますが、Ｂ型の場合はこれが不要となるため「非雇用型」となります。

そうです。Ａ型は最低賃金法にもとづき賃金が支払われますが、Ｂ型はこれに該当せず各事業所の規程等にもとづき作業等工賃が支払われるのが一般的です。

そうですね。どちらが良くてどちらが悪い。ということはまったくないのですが、Ａ型を利用するということは最低賃金が支払われる以上、それに見合う労働が求められますので、事業所が求める水準に達していない状態の場合は継続就労が難しくなりますね。

はい。事業所によって異なりますが、週５日間、一日当たり４時間程度の勤務条件であるのが一般的なので、こうした条件下における活動に耐えうる心身の状態である必要があります。ここ愛知県の場合は「1,077円」が最低賃金と定められています（2024年10月現在）ので、２０日間休まず働くことができれば「約86,000円」の賃金を得ることができますので、働く場を得られること、賃金を得られることとして考えればメリットでしかない。とも言えますね。

そうです。Ａ型を利用する際には、利用料を支払いつつ賃金を得るという現象が発生するという特徴もあります。利用料の取り扱いについては「参考記事を見る」をクリックまたはタップして、そちらに記載されている赤い表をを参照してください。
［参考記事を見る］

おや？局員くん、頭から煙が出ているぞ？

よしわかった。今日はここまでにしよう。

続きはまた次回！